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【vol.2:ナ月】女体盛りについて考える時間

  • 2024年8月2日
  • 2024年9月17日
  • 企画

まえがき(市内女子大生)

また始まりました!インターネッツのおもしろライターたちに依頼して記事を代わりに書いてもらっちゃおうという(私にとっての)神企画!

今回の著者はこちら

ナ月

note→こちら

オモコロ→こちら

 

まさかのオ◯コロライターが参戦。これ以上は語る必要もないでしょう。

それではどうぞ。

本編

世の中には「女体盛り」というものがある。

 

女性の体を器に見立てて食べ物を盛り付けて客に振る舞うだいぶエッチな饗宴のことだ。

俺(俺というのはこの文を書いているナ月という者のことです)は当然食べる側も器の側も体験したことはない。

 

 

皆さんは「女体盛り」と聞いてどんなことを思うだろうか。

正直に書くと俺の中には2つの考えがある。

 

 

「時代遅れで悪趣味で食べ物で遊んでる上に器役の女性を物扱いしていてあんまりお行儀よくないのではないか」

「それはそれとして考えた人の変態っぷりには共感できる。たしかに女体に食べ物が乗っていたらエッチだと思うし、それを食べる行為は大変エッチだ」

 

この2つだ。きっと俺と同じような考えの人もたくさんいることだろう。

好奇心はあるが、実際に体験するのは色々な意味で気が引ける。それが俺の中の女体盛りだ。

 

 

自分とは関係のない世界のハレンチな饗宴……そう思っていたが、そういえば学生時代の友人が女体盛りを体験したことがあるとか言っていたことを思い出した。

…………。

 

 

 

そうだ。好奇心はあるけど体験するのはなんか怖いことを知るには経験者に聞くのが一番だ。女体盛り経験者の友人にアンケート形式の質問を送ってみた。彼は快く答えてくれた。以下に質問と回答を紹介する。

※ここから下、人によってはオエーとなる表現がいっぱいありますので、なりそうな人はYahoo!きっず( https://kids.yahoo.co.jp/ )などを見に行ってください。

 

 

女体盛りアンケート 

・どんなきっかけで、どこで体験しましたか?

 今から10年ほど昔。会社内に母校のOB会があり、その会での行事の一環として、宴会場とコンパニオンを貸し切る宴があった。

 宴会開始直後はお姉さん達は居ないんだけど、なんかやたらと隣の人との間隔が空いていて、これは後にお姉さん達がやってくる分のスペースだったことを理解した。

 

 

・どんな女体盛りでしたか?

 マジで裸体のお姉さんがその辺の畳の上に仰向けになって、その裸体の上に刺身やらなんやらを先輩らがニヤニヤしながら乗っけていた。

 そんで、その乗っけてもらった刺身を「おい若手達、食べろ!」の号令でつまんで食べた。噂には聞いていた下品な宴会の存在を今まさに目の前で体験しているというのに、この時点ではチンチンは無反応だった。

 

 

・どんな体験をしましたか?

 刺身を食べたら「酒もいるよな!」ってことで、今度は他のお姉さんが片足をテーブルに乗せながら、股下の位置にグラスをセット。

 おっぱいにビールをかけて、それが裸体をつたって、股下のグラスにビールが溜まる。

確か若手2人でこれを数杯イッキ飲みした。この時点ではチンチンは無反応だった。

 

 

・どんな感想を持ちましたか?

 楽しかったけど、当時は若手社員ということもあって、先輩方の前ではとにかく身体を張っていくことが正しいと思っていたので、余韻に浸れる程の余裕まで持ち合わせていなかったのが悔やまれる。

 ありがとう、友人。本当はもう少しハードな回答だったが、本人の了承を得た上で削ってある。皆様が気になっているであろう友人のチンチンが反応したパートも削ってしまった。

 

 

なんか、思っていたよりも情緒的な下品さではないな……。どっちかといえば体育会系男性社会の下品さだ。俺はちょっと楽しめそうにないかも。

 

女体盛りも思っていたのと違うな。女体に盛り付けた状態で提供されるか、もしくは盛り付ける担当の人がいてパフォーマンス的に盛り付けるのかと思っていた。めちゃめちゃセルフサービスだ。セルフサービスというか、先輩による盛り付けだけど。

 

 

かなり思っていたのとは違うが、「違う」ということを認めなければ話が先に進まない。

 

 

 ……これ、もっと簡略化しても楽しいんじゃないかな。女体盛りから要素を引いていってシンプルにしていくことができるんじゃないか。

 

 

 

……試すか。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

女体盛りって突き詰めるとおっぱい見ながら刺身が食べたいってことなんじゃないのか。たまたま持っていたシリコン製のおっぱいを食器用洗剤でよく洗った。杜撰に保管していたので右胸が歪んでいる。

これから食器として使うので念のため書き添えておくと、このおっぱいを今みんなが想像してるような用途に使ったことはない。

 

 

 刺身も用意した。高かった。なんだか不気味な食卓だが、これでかなり簡略化した女体盛りを試すことができるのではないか。

 

 

 一応、なんとなく大葉でも置いてみるか。

 

 

 作法にのっとり、セルフで刺身を乗せる。

 

 

取って……

 

 

食べる。

 

 

 

……普通だ。

 

 

わかっていた。そりゃそう。

シリコン製のおっぱいだからいいけど、生身の女体だったら箸がおっぱいに当たって痛いんじゃないかとか気を遣ってしまうな。

 

 大葉ごといくとどうだ。

 

 あー「大葉をめくって乳首が現れる楽しみ」みたいなのはちょっとあるな………………あるか?

 

大葉ごといくと魚臭さが大葉の爽やかさで打ち消されて美味しい。初めて刺身食べる人みたいな普通の食レポをしてしまった。

 

大葉なしパターンもやっておくか。会社の先輩は多分大葉なんか添えてはくれないだろうしな。

 

 

……普通だ。

 

 

刺身以外はどうか。例えば生ハムなんか良いんじゃないか。

 

 

いや、よくないかも。なんかスゲー嫌だ。

 

 

 肉になると一気になんか、ゾンビにでもなった気分になる。ゾンビがはしで人食ってたら嫌だな。上品に食ってるんじゃねえよ。

 

 

 

 ……もっと簡略化してみよう。そもそも「女体」である必要あるか?

 

 

 

 

……

 

……

 

クッキングタイム!

買ってきた。「たのしいおすしやさん」。

 

開ける。この内袋までしっかり使うデザインなのすごいな。

 

 

これが俺を寿司屋にしてくれる。

 

ごはんのもと。ザバー

 

へーすごい、本当になんとなくご飯っぽくなるんだ。

 

ごはん置き場がおひつみたいになってるのも良いな。

 

ネタを作る。たまご。

 

まぐろ。

 

なんだこれ、めちゃめちゃ楽しいな。

 

黒いソフトキャンディを伸ばして軍艦の海苔を作る。

 

知育菓子って堂々と食べ物で遊べるから楽しい。

 

いくらを作る。

 

俺は理系なのに人口いくらを作る実験をやり損ねて生きてきたのをそこそこ悔やんでいたからここで作れて嬉しい。

 

大量にできた。楽しい。

 

シャリを握る。

 

こうして

 

こうか。

 

思ったよりちゃんと寿司に見える。

 

たまごとマグロも。ネタのサイズを間違えたのであんまりこっちはリアルに見えない。もうちょっとパッケージを参考にデカく作ったらよかった気がする。

 へー、「たのしいおすしやさん」本当に楽しいな。割高だけど値段分は遊べるな〜。

 

 以上、たのしいおすしやさんのレビュー終わり。

 

 

 べつに女体じゃなくても楽しいのではないか。そういう話だった。

 抗菌まな板シートで作った何者でもない人型(ヒトガタ)

 

 に、寿司を盛る。あ、意外と楽しい。「何が?」と言われるとわからないけど、お皿に盛るより楽しい。

 

 

 次は人型ですらなくしてみようかな。

 

 

 ブルトン。

 

 

乗せにくい。バランスゲーム的な楽しさはあるけど、女体盛りにそういう要素はいらない気がする。すでに全然女体盛りじゃないけど。

 

 

女体盛りって女体が好きな人がやる遊びな気がする。ではそのほかの好きなものに盛るのはどうか。

 

 

 例えば好きな怪獣だとどうだ。

 

 

 食欲がみるみる減退していく。オエー。ヘドラっていくら似合うな。なんか外部に露出したそういう臓器みたいだ。美味しそうには見えない。

 

 

……あっ、なんだこのしっくりくる感じ。まるで小さな寿司を盛るために翼を広げているかのようなピッタリ具合。

 

 

あれ、なんだかすごく正しい気がする。ラドン、寿司を盛るのにピッタリな怪獣。

 

 

女体盛りって簡略化していくと「たのしいおすしやさん」「ラドン」でいいのかもしれない。

 

完。

 

 ところでヴァーチャルリアリティーの世界ではいくら食べ物で遊んでもいいことをご存じだろうか。「女体盛りVR」というゲームがある。ヴァーチャル女体にヴァーチャル寿司を盛り付けて楽しむことができるVR同人ゲームだ。

 VRエロゲ黎明期の作品ながら、かなりよくできている。「女体に寿司を乗せるってこういうことか〜」という体験を楽しむにはこれで十分だろう。

 そこそこ強いパソコンとVRヘッドセットをお持ちの方は一度試してみてほしい。